最近、タイムトラベルについて考えてる
見えない柱に頭でもぶつけたか?
それは後にしよう。とにかく、ふと思ったんだ。もしタイムマシンを完成させたら、過去へ行って自分にタイムマシンを渡そうって。そうすればそもそも発明する必要もなくなる。
なるほど
プレッシャーもなくなるしね。
画期的発明だ。サイエンスマガジンに表紙開けてもらわなきゃ。
過去へ行けるんだ。もう手配し終わってる。
じゃあ、お祝いの方も段取りしてるな?
階段をくだりながら話し続けるふたり
違う。お祝いの方も、もう、段取りしてる。こんなパーティー僕には退屈だ
わかるよ、長い付き合いだ。
前の学部パーティーでは、ピンクルデイ教授に洞窟探検について45分聞かされた。
ああ僕もいた
洞窟の面白いところってわかる?
なに?
なにもない!
じゃあ今日はピンクルデイ教授は避けて新しい学部長に挨拶したら帰ろう
こういうのどう?「はじめまして、ゲーブルハウザー博士。大学にポストを与えてもらってすごく幸運ですね。でもこの25年独創的研究は何もしていませんね。代わりに通俗的なシリーズ本を書いて、科学の偉大なコンセプトを逸話集に変えた。易しく書かれた本は、どれも平均的排便時間で読めてしまう。マハロ」
「マハロ」ってのはいいね
実はハワイ後には8つしか子音がない
なるほど。もういいから!
皮肉交じりの掛け合いだけで魅せるビッグバンセオリー の真骨頂だ